ども、さくぽんです。
この記事はnoteというWebサービスに書いた記事内容と同一です。
「キャンプをこれから始めてみたい!」という方向けにキャンプのいろはをお伝えする、いわばキャンプの教科書のようなものです。
以前このHP(StartUP Camp!!)で書いた内容と似通っている部分もありますが、2016年に再度同テーマでさくぽんが書いた記事です。ぜひ、キャンプ初心者の方は参考にしてください。
キャンプの基礎知識って?
キャンプの基礎知識。前回のキャンプの楽しさに関する記事で紹介したように、キャンプとは人それぞれ楽しみ方があって、ルールさえ守れば何をやっていても自由なのです。
つまり、今回はその”ルールさえ”のルールの部分に焦点をあてて、紹介していきます。
今回の記事にあるルールさえ守れば、あなたも自由にキャンプ場でキャンプを楽しむことができますよ。
キャンプ場におけるルール・基礎知識
キャンプ場は、無料のところもあれば有料のところもあります。ここでこの記事を読んでいる皆様は、これからキャンプの知識をたくさん身に着けていく方々です。そういった方がまず利用するのは有料のキャンプ場になると思います。
よって、ここでは主に有料のキャンプ場で守るべきルールや基礎知識を紹介していきます(とはいえ、無料のキャンプ場であれ、同じようなルールであることも多々あります)。
・チェックイン・チェックアウトがあります。
キャンプ場で働いていたときに、朝の8時くらいに突然来場されるキャンパーさんがいました。
っが、これは有料のキャンプ場ではルール違反となる可能性が高いです。
っといいますのも、キャンプ場はホテルや民宿と同じように、チェックイン・チェックアウトが定められているところがほとんどです。
おおまかに、1泊2日のキャンプでは、チェックイン時間は13:00もしくは14:00〜になります。
チェックアウト時間は10:00~12:00の間です。
当然この時間よりも早くチェックイン、あるいは遅くチェックアウトしようとする場合は追加料金を支払う必要があります(繁忙期以外は無料キャンペーンを実施しているところも)。
大前提としてのこのルールを守りましょう。
・消灯時間があります。
キャンプ場とは「キャンプを楽しむため」の場所です。後述しますが、ただ騒ぐだけの場所ではありません。
特にファミリー向けのキャンプ場では、お子様がいることや、キャンプを楽しむための場所であるという性質上、消灯時間(就寝時間)を設けているところがほとんどです。
おおよそ夜の22時〜翌日の6時くらいまでは他のキャンパーの迷惑にならないように、外で食事をしたり、ランタンの灯りを落としたり、活動することが制限されます。
どこのキャンプ場でも頭を抱えるのが、夜中まで騒ぐキャンパーへの対応です。
ここではっきりお伝えしておきますが、消灯時間を超えてまで騒いでいるキャンパーはルールを守れない恥かしい人だと思ってください。
この記事を読んでくださった方がそういったルールをしっかり認識していくことで、たくさんの人がより良いキャンプができることとなりますので、どうか宜しくお願い致します!
話が少し脱線しましたが、消灯時間を守りましょうという話です。子供が夜遅くまで騒いでることも時々ありますので、親御さま、どうかしっかりと注意をしてください。
・門限がある場合も。
これはキャンプ場によってまちまちなのですが、入り口にゲートがあって夜間・早朝は車の出入りが一切できないところもあります。
キャンプ場をベースにお出かけになる方は、夜の何時までに戻ってこなければならないのか。しっかりと把握をしておきましょう。
また、早朝に関しても同様で、もし予定があって早く出なければ行けないのであれば前もって場外に車を置いておくなどの対応が必要になる場合があります。
そういった場合はキャンプ場のオーナーに事前に相談しましょう。キャンプ場のオーナーも相談をしてくれれば無下に扱うことはないでしょう。
想像してみてください。もし自分がキャンプ場でゆっくりと過ごしている時に夜中の23時ごろに車のライトやエンジン音で起こされたり、朝の5時に車のアクセルの音で起こされたりするのは不快ですよね。気をつけましょう。
・ゴミ出しのルールもしっかりと確認を。
意外としっかりできていないのがゴミの分別です。僕もいくつかのキャンプ場で働いてきましたが、キャンパーが出したゴミを分別できてないがゆえに、再度分別を行った経験があります。
自治体によってゴミの分別ルールが違うのはご存知でしょうか。
例えば、大人気キャンプ場「スウィートグラス」のある群馬県北軽井沢のゴミ分別方法は、「ペットボトルも燃えるゴミに入れる」です。
他には、細かいことになってしまうかもしれませんが、「アルミ缶とスチール缶」を分別できてない場合や「お肉で使われている白いトレー」が分別できていない場合などがあります。
また、キャンプ場によってはゴミ出しの時間が決まっている場合もあります。これはもしかしたら、キャンパーがゴミ出しのルールを守らないが故にゴミ出し時間が制限されてしまった可能性もあります(その他「夜間に野生動物に荒らされてしまうから」という理由もありますが)。
多少間違えてしまうのはもちろん人間なので仕方ありませんが、明らかに分別ルールを守っていない場合も多々見受けれます。
キャンプ場で生じるゴミは、自分たちが楽しんだ”跡”でもあります。
来る前よりも綺麗に。
を心がけて貰えると嬉しいですね。
また、一部のキャンパーの中には「こっちは金払っているんだから、分別するのはキャンプ場の仕事だろ?」と発言される方がいるようですが、ゴミの処理にかかる費用はキャンプ場の利益にはなりません。
環境美化費や町指定のゴミ袋の購入代金になりますので、勘違いされないことを望みます。
・キャンプ場内の車の移動は原則禁止。
数年に一度、キャンプ場内での車による接触事故が起こっています。2015年にはキャンプ場内で車に轢かれて幼児が亡くなる事件が起こってしまいました。
チェックイン時、そして、キャンプ場外へ外出する場合、チェックアウト時以外は基本的にキャンプ場内を車で移動することはNGです。
「ちょっとレンタルをしに受付まで・・・」
「あ、買い忘れがあったから受付に行って買ってこよう」
そんな時は歩いて移動してください。面倒なのはわかりますが、、、子供を轢いてしまう可能性は0ではありません。
キャンプ場とはその特性上、子どもたちが自由奔放に遊んでいる場所でもあります。
場内ルールで「5km以内の徐行運転」が決まっているところもありますし、千葉県勝浦にあるオートキャンプin勝浦まんぼうでは、場内の車の移動はいかなる時も人が先導して車を移動させます(もちろん先導しているのはお客さん=キャンパーです)。
これは小さいお子様でも自由にできるように考えられたルールです。人が先導するということは極端な話、1歳児が歩いていても事故が起こる確率は極めて低いでしょう。
もし、赤ちゃんや小さい子供がいてキャンプに行くのが不安・・・という方は、まんぼうへ行ってみてください。オーナーは癖のある親父ですが、「車を人に先導させる」ルールを作ったその真意を理解できるキャンパーさんにとっては非常に素敵なキャンプ場だと思います。
っと、ここまでは誰にも当てはまり、かつ、キャンプをこれから始める方全員に知っておいてほしい内容を書いてきました。
「硬っ苦しいなー」
そう思われた方、申し訳ないですが、これが皆が気持ちよく過ごすためのルールですのでご理解くださいませ。
さて、次からはキャンプ場によってはNGなルール・マナーを紹介していきます。
・食器を洗う際も少しだけ配慮を。
人気キャンプ場にランクインしているキャンプ場はどこも炊事場が綺麗です。それは女性心理を推察すればなんとなくわかる気がします。
そりゃ水回りは綺麗であることに越したことはないですよね。
ただ、そういった理由がありつつも一つだけ小言を言わせてもらえるならば、いくら水回りが綺麗だからといっても”所詮は”キャンプ場だということです。
キャンプ場とは自然の中にあって、自然を楽しむ場所でもあり、その自然の一部の恩恵を僕達キャンパーが受けてます。
キャンプ場は普段生活しているような町中同様の排水処理能力を持っていない場所も多く存在します。
自分たちが楽しむ自然を守るという意味でも、ぜひ使う洗剤の種類やなるべく汚れの出ないように食器を使うなどの工夫をしてもらいたいです。
キャンプ場によっては使用する洗剤をエコ洗剤に限る場所もありますので、注意してくださいね。
・焚き火や直火ができないキャンプ場も
この記事を読んでいる方はそもそも焚き火・直火って何?っと思う方がいるかもしれません。
っが、いずれこの知識が役に立つ日がくると思いますので、サラーッと読んでおいてください。
キャンプ場では焚き火といって、薪を燃やして暖を取ったり、調理をしたりしてアウトドアを楽しんでいる方々が大勢います。
しかし、「焚き火台を使用しない焚き火=直火」を禁止しているキャンプ場が多く、注意が必要です。
直火を禁止している理由は主に自然保護の観点です。
草花は火で燃えてしまいますよね。当然、地面に直接火を灯して行う直火は、地面への影響が大きいです。
っという観点や山火事など、もろもろを考慮してそもそも焚き火を禁止しているところもあります。っが、焚き火台を使用しても焚き火ができないキャンプ場はそれほど多くはないです。
主に北海道や沖縄のキャンプ場では禁止している場所が多々見受けられましたが、関東や関西のキャンプ場では「焚き火台を使った焚き火」は可能ですので、この知識を前提に楽しんください。
次はキャンプ道具に関するルール・基礎知識
さて、キャンプ場におけるルールが一段落したところで、次はキャンプ道具を使用する際のルールやマナーなどに触れていきます。
まずは少しヘビーですが、命の危険に関わるルールを紹介していきます。
・テントの中での火器類の使用は禁止
キャンプ道具は使用方法を間違えると、命の危険に晒されてしまう可能性をもっています。大げさに聞こえるかもしれませんが、事故にあって怪我をした方や亡くなってしまった場合もあります。
一番気をつけなければならないのが、バーナーやランタンといったガスやガソリンなどを燃料とする道具です。
「一酸化炭素中毒」という言葉をご存知でしょうか。
炭火や薪を燃やした際に出てくる気体が一酸化炭素です。
車の排気ガスなどにも含まれているそうですが、私達が普段それを吸い込んでも特別に影響を受けないのは、一酸化炭素の他に十分な酸素を補給できているからです。
それが例えばテントの中という密室空間で発生してしまった場合には、最悪死に至る危険性があります。
そのため、テント内での火器類の使用は厳禁となっているのです(炭火もダメです)。
また、テントの素材は、一般的に化学繊維でできています。もし火が一瞬でもテントに触れようものならば、瞬く間にテントが燃えてなくなってしまいます。
実際に僕らがアマチュアだった頃に、薪ストーブとタープ(日除け用のキャンプ道具)の置き場所を間違えて、タープに穴を開けてしまったことがありました。
その時はタープだったので、不幸中の幸いにもそれほど影響がありませんでしたが、もしテントでそれが起こっていたら・・・と想像すると恐ろしいです。
・ガス缶は高温になると危険
キャンプ道具を買い足していくと必ずガス系の道具を手にすることとなります。家で使うようなコンロが2つついたツーバーナーや1口のワンバーナー(シングルバーナーともいいます)などがそうです。
ここで気をつけなければいけないのは、ガス缶を高温にさせないことです。
ガス缶を高温なところに放置しておくとどうなるでしょうか。
爆発します。
中に入っているガスが高温になることで膨張することが原因のようです。これはガス缶にも注意書きされてますので、気になる方は御覧ください。
っと言っても、普通に使っていれば全く問題ないです。そういう設計なので当然です。
僕がどういう時に危ないなーと感じるのかといいますと、例えばアツアツに熱しられた鍋をガス缶の近くに置いてそのまま放置するとか。
ただ置いておくだけだったらまぁ大丈夫なのですが、そのガス缶を使って火気調理を行っているとなおのこと危険なのです。
これは先程も言ったようにガス缶が温められてしまう可能性が非常に高いからです。
家で使うカセットコンロをよく見てみてください。ガス缶をセットする場所とコンロとがしっかりと分けられて、かつ、ガス缶にはカバーがかかっているはずです。
これは出てきた火でガス缶自体を温めないためにされている設計なのです。
・川沿いや海の近くではテントの設営に注意が必要
年に1度か、数年に1度。川沿いのキャンプ場でテントが流されてしまうという事故が報道されます。
これはキャンプ道具のルールというよりもキャンプを楽しむ場所、テントの設営場所の選び方に関する注意点です。
なぜそのような事故が起きてしまうのかといいますと、それはテントを張っては行けない場所にテントを設営しているからです。
自然の摂理を考えてみましょう。
山で雨が降るとどうなるでしょう。
水は上から下へと流れていきますよね。っということは山で降った雨は、川に流れ込んで、その川の水量が増えることは想像できます。
昨今ニュースになることが多い川の氾濫も、基本的には雨がもたらす災害ですが、それと同じ現象がキャンプ地でも起きることがあります。
ただ、ほとんどのキャンプ場では今ではそういった危険性を考慮して、雨が強く降った日、あるいは降った後などはテントを設営する場所を限定するなどをして対策しています。
こういった危険もあるからこそ、まずはキャンプ初心者の方には有料のキャンプ場を選んで欲しいと思います。
っと、キャンプ道具の恐ろしさばかりをお伝えしているとせっかくキャンプに興味を持ってくださったのに、やる気を削いでしまいかねないですね・・・。
ただ、これだけは命に関わることなので頭の片隅に入れておいてください。
まとめ
キャンプ場でのルールやマナー、キャンプ道具の使用方法、注意点をまとめてきました。
ここまで読んで下さったあなたはもうキャンプ場のルールやキャンプ道具の危険性を十分に理解した立派なキャンパーの仲間入り。
ぜひ、この知識を活かして、アウトドアフィールドでキャンプを楽しみましょう。
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